星野華水先生著「チャート式 幾何学」通読後、真に実のある著作に感じて己の心に何物をか得せしめた点を箇条書にして御礼を申し上げます。
以上切に感じたることを有りのままに述べたままです。
これは読者の言葉として当研究所に残っている記録の1つで、昭和の初頭に寄せられたものになります。
その後も、多くの読者の声に支えられながら、チャート式は読者の皆さんとともに成長を続けてきました。
チャート式の大きな特徴を挙げるとすれば
正しい解法に、誰もが「確実に」たどりつく道しるべを提示すること。
読者の目的に合わせて、誰もが「漏れがなく」「安心して」使用できること。
これらはチャート式が100年にわたって愛されている理由の1つであり、
どんなに時代が変わろうとも、チャート式の変わらない部分といえるものです。
しかし、教育を巡る環境は時代とともに変化をします。
また、若者の活字離れが言われて久しくもなりました。
これからの参考書は、こうした「変化」に対応した工夫が必要とされます。
デジタルを活用した解説動画による学習なども、その1つといえるでしょう。
どんな教科も、知識や技能を覚え、身につけることは大切ですが、もっと大切なことは、
それらを活用して考えることです。
このことは、これまでもこれからも、チャート式の変わらない本質といえるでしょう。
考えることを大切にした参考書-チャート式-は
考えて導いた答えが、読者の未来を前進させる解になる
ことを信じています。
今まで多くの参考書を見たが、このようなのは初めてである。
印象的記憶を深らしめること奇妙なり。
この点他の追従を許さず。